東京工業大学 須山研究室

Research

当研究室では宇宙論の理論研究を行なっています。ここ数十年で宇宙論は劇的に進展し、インフレーションを柱として宇宙の構造・構成・進化を説明する現代的な宇宙論がほぼ確立しました。しかしながら、ここでいう確立というのは幾つかの現象論的な仮定のもとでこれまでの観測を矛盾なく説明できるという意味であり、理論として完成したという意味ではありません。むしろ、観測との整合性によって根本的な謎がより具体的かつ鮮明になってきました。最新の観測や理論の進展に伴って、宇宙論は今も刻一刻と発展しています。当研究室では、なるべく偏見に囚われず多角的な視点から宇宙論の諸問題の解明に取り組んでいます。
また、最近の重力波直接観測により、ついに重力波天文がスタートしました。重力波という全く新しい観測方法で宇宙を探求することができるようになったのです。これから重力波観測は大きく発展し、新しい重力波源がたくさん見つかると期待されています。これによって、宇宙論はさらに進展するでしょう。また重力波を使うことで、ブラックホールなど強い重力場での重力法則の検証ができ、そこから新しい物理学が拓かれるかもしれません。重力波を用いた宇宙論や基礎物理に関する研究も当研究室では行っています。

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須山 輝明 准教授

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suyama
@phys.titech.ac.jp

東京工業大学
大岡山キャンパス 本館 H189