東京工業大学 須山研究室

研究室の見学を希望の方へ

 ほとんどの学生は大学院に入る前は研究がどういうものか実感として分からないと思います。ですので、研究には興味があるが、大学院で何をやるのか、また自分が大学院でうまくやっていけるのかどうかなど不安に思う方もいるかもしれません。研究室訪問も随時受け付けていますので、興味のある方は気軽にお越しください。ただし、訪問は事前の予約をお願いします。
 

大学院(博士・修士課程)への入学を希望の方へ

  当研究室では宇宙論研究を行なっています。大学院は学部の勉強とは違い、研究を行なうところです。つまり、まだ分かっていないことを初めて明らかにするところです。もちろん勉強も非常に大事で常日頃から努力を怠ってはいけませんが、それはあくまでも研究のための手段として捉えてください。
 修士課程ではまず宇宙分野に関する基本的事柄を勉強し、その後徐々に研究に入っていきます。研究テーマは、学生の希望もなるべく尊重しながら、指導教員と話し合って決めます。研究テーマの選び方・問題提起・問題解決方法・論文の書き方など研究を完成させるのに必要な一通りの技術を学んでいくのが修士課程の主たる目的だと思ってください。そして、研究成果を修士論文としてまとめ、それが認められれば無事修士号が貰えます。研究が途中経過であっても、それまでの結果がちゃんとまとめられた修士論文であれば、修士号はとれます。この段階で、他にやりたいことが見つかったり研究が自分に向いていないということが分かれば、大学院を卒業し、別の道に進むことになります。
 もし、研究を面白く感じ、さらに研究を進めたいと思えば、そのまま博士課程に進む道があります。博士課程は一人前の研究者となるための修行期間です。一人前の研究者とは、一人で研究ができること、即ち研究テーマの設定に始まり、問題解決へのアプローチの設定、ゴールの設定、論文執筆まで全てを一人でこなせることです。オリジナルな研究成果を学術誌に発表し、それをまとめた博士論文を執筆し、審査会での口頭発表が認められれば、晴れて博士号が貰えます。この段階で、研究よりもやりたいことが見つかったり、研究に限界を感じれば、大学院卒業後、研究を離れることになります。さらに研究を進めたいと思えば、研究のプロとして(即ち職業として)やっていくことになります。
 理学(サイエンス)とは、自然界に起こる現象やその説明を見出し、人類全体の知識として積み重ねていく営みだと思います。サイエンスは、現象の発見やその解明(いわゆる研究)をする、研究成果を分かりやすく説明し社会全体へ普及させる、政策などの面から支える、など多様な活動から成り立っています。そのためサイエンスの発展には多種多様な人材が必要となります。当研究室は、宇宙の研究という一番土台の部分でサイエンスに貢献していくことが主な活動ですが、同時にサイエンスの発展に貢献できる多様な人材の輩出も目指しています。
 実現可能な課題設定とそれの実行・論理的な文章の執筆さらには研究成果のプレゼンにまで至る一連の研究プロセスを身に付ける修行ができるのは、大学院しかありません。新しい発見をしたときの喜びや、研究がひと段落したときの達成感は、なかなか他では味わえません。そのような経験は、大学院終了後どの分野に進むかとは無関係に、人生における貴重な宝物になると思います。皆さん、当研究室で研究してみませんか。
須山研究室は修士課程、博士課程での学生を募集しています。
入学を希望の方は東京工業大学 理学院 物理系の院試説明会にぜひ参加してください。
 

Contact

須山 輝明 准教授

Mail address
suyama
@phys.titech.ac.jp

東京工業大学
大岡山キャンパス 本館 H189