ワークショップ: 量子論の深化と発展 (Future Development of Quantum Theory)
2011年9月12-13日 東京工業大学 大岡山キャンパス KEK・東京工業大学共催
この会議は東日本大震災の影響で延期された研究会です。
場所
東京工業大学大岡山キャンパス本館H155B 理学系会議室
(Access to 東工大) こちらをご覧ください。
(Access to 本館) こちらをご覧ください。
(Access to H155B) 本館正面入り口を入ってから、西側(入って右側)に進み、
一本目の曲がり角を南側(左)に曲がるとございます。マップはこちら
趣旨
量子情報科学は、Shorのアルゴリズムを契機として、実験技術の進展とともに急速に発展してきましたが、今後、学問的にどのような課題を解決すべきかという点で根源的な問題に直面しています。この量子情報科学の発展に連動して、量子力学の基礎に関する研究も、量子縺れの物理や測定等の問題を中心に、近年、著しく興味が拡大していますが、EPR以来の長年の議論の蓄積の中、現時点の状況整理と今後の課題設定が望まれています。このような現状の下、本研究会では量子力学の基礎における本質的な問題を洗い出し、その解決への道筋を考える機会となることを企図しています
研究会の進行について
この研究会は、2年前に東工大で行われた研究会 (研究会ウェブページ http://www.th.phys.titech.ac.jp/~shikano/epr/) の後継企画で、研究成果の発表会ではなく、上記の基本的課題について、リラックスした雰囲気のなかで忌憚の無い議論を行うことを目的としています。そのため、前回と同様に参加人数を絞った closed な研究会とし、一日に関連する2つ程度のテーマについて討議する予定です。なお、参加者それぞれのご興味によって、一日だけのoptionalな参加でも結構ですので、是非、ご都合に合わせて参加をご検討ください。なお、参加していただく方の中から、テーマに関連する導入的な講演や、議論の調整役をお願いすることがありますが、その際は御協力を宜しくお願いします。
議題
- A)観測と実在 (1日目)
- 異なる角度から見る量子論の基礎研究の姿とその意義
午前10:00-13:00 座長:市川翼 基調講演者:
- 森田邦久:科学基礎論における意義
- 森川雅博:宇宙論における意義
- 量子力学における実在論の再吟味
午後14:30-17:30 座長:小澤正直 基調講演者:
- 北島雄一郎:EPRパラドックスとボーアの解釈の再考
- 鹿野豊:Aharonovらの弱測定(two time formalism)の背景にある実在論について
- 量子力学と数理 (2日目)
- 量子論の数学的枠組:量子化の問題
午前10:00-13:00 座長:筒井泉 基調講演者:
- 谷村省吾:量子化の問題
- 細谷暁夫:量子力学と確率
- 木村元:確率論から見る量子力学
- 量子力学における測定とは
午後14:30-17:30 座長:丸山耕司 基調講演者:
- 渡辺優:測定過程と情報の物理的意味
- 佐々木寿彦:量子もつれの定義と測定
世話人
細谷 暁夫(東工大)、市川 翼(近大)、佐々木 寿彦(東大)、鹿野 豊(東工大)、筒井 泉(KEK)
連絡先
鹿野 豊
電話 +81-3-5734-2718
メール:shikano_at_th.phys.titech.ac.jp "_at_"を"@"に変えて送ってください。