夏の学校2014
素粒子論パート



素粒子パート

8/4(月)8/5(火)8/6(水)8/7(木)8/8(金)8/9(土)
7:30-8:45 朝食 朝食 朝食 朝食 朝食
8:45-12:00 講義
(弦理論)
米谷氏
講義
(弦理論)
米谷氏
講義
(現象論)
佐藤氏
講義
(場の理論)
衛藤氏
12:00-13:30 昼食 昼食 昼食 昼食
13:30-17:15 三者総会
ポスター
パート総会 研究会2 研究会3
17:15-18:30 夕食 夕食 夕食 夕食 夕食
18:30-18:45 開校式
18:45-22:15 三者共通講義
青木氏
研究会1 懇親会 講義
(現象論)
佐藤氏
講義
(場の理論)
衛藤氏
22:15- 講師を囲む会 講師を囲む会 講師を囲む会 講師を囲む会



〜講義内容〜

格子QCD入門
青木慎也 氏(京都大学)
まず、イントロとして、格子QCDで現在どのような研究が行われているかを紹介する。そこでは、ハドロン質量の計算、行列要素の計算、有限温度相転移の研究、ハドロン間相互作用の研究などの題材について、最新の結果を交えて紹介する。それに引き続いて、格子QCDの基礎となる格子理論を解説する。そこでは、格子状のゲージ場、格子フェルミオンの問題点とその解決法、格子QCDの数値計算の基礎などを講義する予定である。
場の理論: 場の理論の位相的ソリトンとその役割
衛藤稔 氏(山形大学)
本講義では、場の理論において位相的ソリトンが果たす役割について様々な角度から解説します。位相的ソリトンに関する基礎的な内容から始めて、インスタントン、モノポール、渦解の構成法とそのモジュライ空間について、またゲージ理論の非摂動的効果との関係、さらに高密度QCDにおけるカラー超伝導渦やモノポールに関して、最近の研究にも触れながら位相的ソリトンの多面的な性質について紹介します。
現象論: レプトンフレーバー
佐藤丈 氏(埼玉大学)
強い相互作用をしない素粒子はレプトンと呼ばれている。荷電レプトンと電荷を持たないニュートリノがそれぞれ三種類存在していてペアを組み、電子、ミュー、タウの各フレーバーを保存する量子数として持っている。素粒子標準理論ではこれらは厳密に保存するが、ニュートリノに関しては保存しないことが確定し、標準理論の拡張が必要となっている。この講義ではレプトンフレーバーがどういった保存量であるかについて説明し、ニュートリノ振動現象における破れからどのように拡張されるべきか、その帰結として荷電レプトンのフレーバーの破れにどのような影響が出うるか、などについて紹介していく。
弦理論: 弦理論とは何だろうか
米谷民明 氏(放送大学)
弦理論は1960年代終盤から1970年代の前半にかけて生み出され、1980年代中盤から、重力を含む力と物質の統一理論として発展してきた。この講義では弦理論のこれまでの発展の歴史を振り返りつつ、弦理論の位置付けと考え方の基礎、展望を初学者向きに解説する。 さらに、1990年代中盤から現在まで弦理論の潮流の中でも最も重要な役割を果たしてきたゲージ/重力対応(CFT/AdS対応)の基礎を具体例で論じ、今後の弦理論の課題について考える。
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